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コロナ禍イベント開催でデザインができること

December 07 2020

Withコロナでイベントが次々とリアルからオンラインへ移行していく現在、イベントの体験価値をこれまでと変わりなく提供するために、デザインでできることは何か。今年10月に制作したエイジョカレッジフォーラム2020の事例と共に考えていきます。

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新世代エイジョカレッジ(エイカレ)とは、株式会社リクルートホールディングス、サントリーホールディングス株式会社、キリン株式会社などの7社がスタートさせた、営業変革と女性社員の育成を目指すプロジェクトで、大手から中小の各企業で選出された異業種の営業女子が集まり変革へ取り組んでいます。
毎年、実証実験のキックオフとなるフォーラムと、成果発表・最優秀賞を決定するサミットを開催。2014年から開始したエイカレのこれまでの参加総数は、約115社 650名を数えました。弊社ではV.I.の設計に始まり、ウェブ、パンフレット、会場装飾まで総合的にデザインしています。

 

コロナ禍での開催となった本年は、エイカレ初のフルオンラインにて実施され、ファシリテーター・登壇者をはじめ、全国各地から参加する 約100名の参加者もオンラインでの参加となりました。
参加者がひとつの会場へ集い、同じ不安を抱えた者同士が面と向かって話すことで、熱量が伝達しやすい例年の開催とは全く異なる環境。
参加者の多くは自宅から参加しており、終日PCの前で画面を見続けるというモチベーション維持や気持ちの切り替えが難しい状況下で、いかにプログラムに集中し体験価値を担保するか、デザインができる回答を探りました。

リアルイベントでは物理的な会場装飾が、場の期待感や一体感を創出しますが、オンライン開催での会場は画面の中です。オープニングから一貫したビジュアル展開による視覚演出で、場を温めようと考えました。

2020年度のイベントテーマは「withコロナ時代の次世代営業モデルの創出」。
Withコロナ時代における参加者は、働き方からプライベートまで変化を余儀なくされている状況です。新しいステージの幕開けと捉え、輝く未来へのゲートをくぐり抜け進んでゆく参加者の姿を描きました。参加者の背中を押す力強いメッセージを携えたビジュアル・コミュニケーションを目指しています。


Program Starter Kit
モチベーション維持が難しいオンライン開催において、全てをバーチャルの体験とするのではなく、デジタルとアナログを行き来することで、プログラムを過ごす時間に深みが出るのではないかと考えました。
そこで、プログラムスターターキットをイベント開催の1週間前に参加者へ配布しました。キットの中にはBOXが3つ入っており、プログラムの目的別に必要なツールを詰めています。中には、ファシリテーターが合図し全員が同じ時間に箱を開封するお楽しみBOXまで用意しました。

 

Zoomのバーチャル背景
同じ画面を見続けるバーチャル体験でも、プログラムに応じて気持ちを切り替える助けとなるツールが必要だと考え、部屋を移動しているような感覚を生むバーチャル背景も用意しました。
案を出し合うプログラムでは”チームで意見を交換する壁打ち部屋イメージ”、ライフ・キャリアプランを練るプログラムでは、”プライベートなことまで話せるパーソナル空間イメージ”などいくつかのバリエーションを用意しています。



ニューノーマルな時代において、イベントがリアルからオンラインへ次々と移行されていくなか、これまでと変わりなく価値提供できるかどうかが課題となってくるかと思います。
今回は、特にモチベーション維持と気持ちの切り替えがポイントとなっているなかで、視覚演出や手元ツールを用いて解決していくことができると実感しました。
今後ますます、オンラインイベントの体験価値向上を見据えた、これからのイベントの在り方を探求し、むしろオンラインでしか味わえない体験を創っていきたいと考えています。

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